洋品店のなりたち
思い返せば、一人で作業するのが好きな子供でした。
手芸的なことにとどまらず、ラジオや時計を分解したり、お菓子や雑誌の付録を組み立てたり、とにかく手元で何かをコチャコチャしてれば満足な子供でした。
成人して最初には建築や家具、内装に関わる仕事を志したのですが氷河期だったことも手伝ってそれは叶わず、結果的には自動車業界に辿り着きました。
これはそこそこ長かったです。
整備士としてはヘッポコに終わりましたが、整備工場の許認可や自動車保険や車そのものの売買などにも携わり、充実した期間でした。
とにかくトラブルの連続みたいな業界で、全く飽きませんでした。
何よりも、機械が正常に作動するのを見るのが大好きでした。
多分、根本的に変な子なんでしょう。
でもね、人って変わるんです。
結婚や退職を経験しながら毎年着々と年齢を重ねていくうちに、理想や大切にするものや情熱の熱量や、実質的なものだと例えば生活サイクルとか、なんか色々変わるし、多分それが自然なことなんだと思います。
それと自分自身について、セルフイメージと実は全く違うんだと気付きました。
価値観だったり、適性だったり、性格だったり、なんか笑っちゃうくらい全面的に。
でもそれは自分自身が変わってしまうのではなくて、社会に関わって色々な環境に立って多くの人と接する過程で、いつのまにか自分を色眼鏡で見るようになっていたのだと思います。
よくよく自分を鑑みると、思っていたよりずっとわがままでした。
基本的には好きか嫌いの二択。「普通」は「いらないもの」に分類されます。
それなのに博愛主義者です。圧倒的に好きなものの方が多いです。
あと、勝手に頑張るのは好きなのに、義務や暗黙の期待になるとポイっとする。
それと、一人で作業するのが大好きです。
とにかく手元で何かをコチャコチャしていれば満足なのです。
人生グルグル回って、結局そこに帰着しました。
好きなものを作りたい。
作りたいと思ったものを作りたい。
そして多分、満足にできる事はそれしかない。
と気づいた時に、もし叶うのであれば、
人生で最後に持つ肩書はそれでありたい、と思いました。
・・・とは言え年をとるとそれなりに現実も理解するもので、安定した現金収入は必要だし、それを得る為にはある程度の外働きをせざるを得ないと承知しております。
従って、週に2日を活動に充てるところから始めることにしましたが、これがまあ、思ったより進まないもので・・・。
仕方ありません。
人生の最後に形になっていれば良いのだからと自分に言い聞かせ、本日もノンビリと邁進しております。
お作りするもの
◆洋・和服
◇帽子、アクセサリーなど服飾小物
◆鞄、ポーチ類
◇小物入、キーホルダーなど雑貨類
◆ちょっとした繕い物、リメイク
などを中心に、
自分が作りたいと思ったものと、どなたかからリクエスト頂いたものに貪欲に取り組みたいです。
メンズ、レディス問わずお取り扱い致します。
お菓子とかの食品類は・・・
リクエストを頂いても、厳しいです。
そっち方面、センスないです。
お靴は修行中です。
いずれご提供したいです。
素材について
ハギレや着分生地、限定プリントなどが大好きです。
「最後の1コ」とか「デッドストック残りわずか」とかに抗えません。
ビンテージのボタンやビーズに染みついた使用感に、果てしないロマンを感じます。
それに、革。
元々が天然のものなので、同じ種類の新革でも、サイズや形が絶対に不揃いです。
シワ、シミ、小傷と、神経や血管の跡。
同一の個体には絶対に巡り合えません。
そんな素材を好んで使用するので、自然と一点物になりがちです。
また、革のものは特に、同じ商品でもサイズや色などに若干の誤差があります。
ご用命、ご購入の際は、どうか充分にご承知おき下さいませ。
「過去の一点物と同様のもの」というリクエストも大歓迎ではありますが、
代替素材での対応か、またはお受けできない場合もございます。
心苦しい限りですが、ご理解のほどお願い申し上げます。
概要
- 屋号
- 豊島洋品店(トヨシマヨウヒンテン)
- 代表者
- 豊島 祥子(トヨシマ サチコ)
- 工房所在地
- 〒192-0033
東京都八王子市高倉町18-20
TEL. 090-3682-5062
MAIL.cafune@jcom.zaq.ne.jp - 活動開始
- 2019年4月